片親きょうだいの会
ファーストペンギン片親きょうだいの会、参加者は2名。
フリートークで始まりましたが、
「親には気を遣っている」という一言から、話は派生していきました。
【親への気遣い】
・親を怒らせないように、否定するワードは出さないようにしていた。
・よき介護者(障害のある本人に対して)になろうとしていた。
・家族を、自分が守らないといけないと思っていた。
・逆に親が何でもやってしまうので、プライドを傷つけないように静観していた。今になって自分が何も知らないのでは?と不安になっている。
・一人暮らしをしていて体調を崩した時、本当は一人でゆっくり休みたいのに親からの気遣いを断れず、実際に来られてしまった。
上記のように親に対して気遣いをすることにより、抑えなくてもいい場面でも思っていることをなかなか言えなくなっていたり、本当はやりたいことがあったのかもしれないと感じる、という声が挙がりました。
このように苦しい思い、マイナスの面もあった一方、プラスの側面もあるという話も出ました。
【使いようによっては武器になる気遣い】
・仕事に当てはめると上司の機嫌を取ったり、相手の希望を汲み取って提案ができたりと、
優秀な仕事人になり得る。
・相手の希望や要望をまとめ直して伝えただけでも、感謝されたことがある。
・ただ、そこまでアウトプットできるようになるには苦労したし、全員が全員同じようになる必要はない。
【本当の問題は?】
様々な場面があれど、問題なのは親に気を遣い「すぎて」しまう環境であること。
でも子の立場としては、こんな想いから、いい子を演じてしまうのです。
・大変な環境なのに見捨てずに育ててくれているから、助けたい、力になりたい。
・親が完璧な子育てをしようということを感じ取り、無言のプレッシャーから自分も完璧な、理想の子供を演じている。
しかし本来家庭は安心して安らぐはずの場所なのに、自分の居場所を確保しようと家庭内でバランスを取っていくうちに、疲弊したり、スライム化し自分がわからなくなっていくのです。
【親と子、それぞれの居場所】
では、「過度な」気遣いを程よい塩梅にし、親子関係をうまく機能させるためには、どのような方法があるか、考えました。
①親が悩みや問題を共有できる「家庭以外の居場所」
(例:親の会。推測になるが、もっとハードルが低いものがあるといいかもしれない。
「ママ友とお茶する」くらい自然な流れで気軽なもの。)
②子が安心していられる「家庭以外の居場所」
(例:小学生の頃入り浸っていた保健室では、甘えられた。いることを了承されていた。)
そんな話で終わりましたので、今後のファーストペンギンは①についても掘り下げていく予定です。
そもそも、家庭内で「安心」と「問題解決」の2つを同時に満たそうとすること自体、限界があるはず。
極論、①があれば②はいらない。②がなくても家庭内で安心できるようになれば理想ですね。
補足 〜小さい頃から本人と別居していたゆえの悩み〜
今回、「本人とは別居しているのできょうだいに関する悩みはそんなにない、しかし不安がある」という方もいらっしゃいました。
そんな方には「親心の記録」をおすすめします。
本人の特徴や服薬しているもの、利用している施設などを書き込めるものです。
災害もあるし、いつ、どこで何があるかわからない昨今。
「念のため知っておきたいんだよね。」という一言を添えて書いてもらうのがいいかもしれません。
親心の記録
運営/すがい